オルゴール・自動演奏楽器・蓄音器の歴史
だが、そのに搭載予定だった楽器が奇跡的に現存していること、しかもそれが日本にあることは知らない人が多いのでは？ 楽器とは、機械で自動的に曲を演奏する楽器のことで、もそのひとつ。 なかには太鼓やのようなまで付いた規模の演奏ができるものもある。 0年代後半から1900年代初頭にかけて、で王侯貴族やブルたちが迫力の演奏を楽しむために作られたのがその最盛期。 その後、にも技術が伝わり、などに設置されて、客がを入れて1曲ずつ楽しむが人気を呼んだ。 機器のなかった時代、これらは人々が気軽に音楽を楽しむための手段だったのだ。 のには、そんなのや各種楽器が勢ぞろい。 そのひとつに、に搭載予定だった楽器もある。 高さ3. 1、幅2. 3、奥行き1. 2という巨大で、その演奏は約80名編成のにも匹敵するのだという。 もともとはの一等客室に設置するために特注されたものの、搭載が出航に間に合わず、奇跡的に難を逃れることに。 現在はを間近に望む同館のに飾られ、1日数回のでその音色を訪れた人に披露している。 というと小さな箱型のものが多いが、同館のに並ぶ歴史的な楽器たちはも音色も迫力もまったく違う。 趣と温かみのある音色は胸に響き、聴いているだけで当時の華やかな社交場の様子が目に浮かんでくるようだ。 「の音がを通すことでより柔らかくなるんですよ」 とは担当者の弁。 さらに冗談っぽく、 「がの金属の音を好むのは、仏壇の御鈴に通じるところがあるからかもしれませんね」 と続けたが、、たしかに一理あるかも。 館内にはこのほかにも、世界最大規模の自動「モティエ」、音楽を奏でる機械人形「マタ」など、見ごたえのある展示がズラリ。 ここに来れば、に対するがガラリと変わる人も多いはずだ。 一部のークは購入もでき、気になる価格は円前後。 なかには売約済みの札もあり、聞けばなどの経営者が購入しているとか。 もちろん、では数千円のかわいらしいも販売しているのでご安心を。 ちなみに敷地内にあるではに積まれていた「トラベーナー・ウルツガルテン・カビ」も飲める。 フルーティでやや甘いという品種を使っただ。 また、ちょうど今の時期は夕方から冬季限定のも楽しめ、雪化粧のを撮れる絶景フォトスポットとしても人気だ。 広々とした庭園にはガーデンなどもあり、もはや単なるというより、といった感じの「河口湖 の森」。 にはあまり興味がなくて……という人にもぜひ足を運んでほしい隠れた名スポットだ。 （古屋江美子） メインホールに並ぶ自動演奏楽器の名器たち。 タイタニック・モデルも堂々とした佇まい 関連ニュース•
次の
