しかし、形や大きさ、厚さなどが似通っているものも多く、一見すると区別しにくいのが現状です。 商品パッケージに掲載されている原材料表示を見ると、『原材料名:もち米(国内産)』もしくは、『原材料名:うるち米(国内産)』などと一番最初に表記されているので、ここで違いを簡単にチェックすることができます。 餅つきをされたことがあればイメージを思い浮かべていただけると思います。 杵と臼で「ぺったんぺったん」と搗く光景はお正月に備える年末の風物詩でもあります。 お餅が出来上がったら、一度、それを冷蔵庫で冷やして切りやすいように適度な固さにします。 そして、頃合いを見計らって食べやすい大きさの形に切り分けます。 正方形・長方形・サイコロ形など、用途に応じてサイズや厚さを調節して生地を作ります。 切り分けた生地は、水分の調整を行うために適度に乾燥をさせます。 ここがおかき・あられ最重要工程です。 昔は天日干しが主流でしたが、今では用途に応じて専用の乾燥機を使い分けることが多いです。 適度に乾燥をさせた生地は、焼いたり揚げたりしておかき・あられになります。 ちなみに焼く方を「焼き餅」、揚げた方を「揚げ餅」と呼んだりします。 そして、その米粉を専用の機械でじっくりと蒸して練り上げます。 ちなみに、うるち米とは、普段私たちが主食として食べているご飯になるお米のことです。 その後、生地をしっかりと伸ばしていって適当な厚さに仕上げて、丸や四角などの形に生地を抜いていきます。 中には、星型やだるま型、ハート形などもあります。 抜いた生地は、均等に並べて保存や流通に適した水分量まで調整を行いながら乾燥させていきます。 こちらも昔は、屋外での天日乾燥が主流でしたが、天候などに左右されない専用の機械を用いて効率的に乾燥を行うようになりました。 ふっくら焼き上げるものや、しっかり固めに焼き上げるものなどの違いによって機械や火加減、時間を調節しながらこんがりと焼き上げて出来上がります。 焼き上げについて おかき・あられ・おせんべいは、もともと炭火やガス火などの上で網に挟んだり、並べたりして手作業で丁寧にひっくり返しながら、きれいな焼き色がつくまで丹念に焼き上げていました。 今は、安定した設備のなかで焼き上げられるようになりましたが、昔は季節や気候などによって条件が大きく左右されていました。 職人さんたちがそれらを考慮して焼き時間を長くしたり、短くしたりして最適な焼き加減でおいしく仕上げていました。 いわゆる「熟練の技」です。 昔ながらの伝統製法で造られるものは、どこか風味が違います。 それはきっと手間暇と天の恵みがおいしさを引き出してくれているのだと思います。 ちなみに下の写真は私がおかき工房の体験にお邪魔した際に撮影した光景です。 今からおよそ20年くらい前の写真です。 三丁網(さんちょうあみ)に生地を挟んで、ひっくり返しながら炭火の上で焼いているシーンです。 味付けについて 味付けは、醤油を使うものが主流ですが、あえて何もつけずに素材感を楽しむのものも人気です。 調味料などを使用しない無添加の素焼き仕上げです。 また、生地の中には海老や青のり、胡麻、昆布などが入ったものや、さらに醤油や食塩、砂糖、植物油、マヨネーズなどの調味料で味付けをしたり、海苔や昆布などで巻いたものなどたくさんの種類があります。 また、春夏秋冬によって季節限定で販売されるものも日本ならではの楽しみ方です。 ほんの一例ですが、幾つか代表的な味付けをあげておきます。 時代のニーズとともに、好まれる味は少しずつ変化していますが、おかき・あられ・おせんべいの種類をみると、まだまだ昔ながらの味付けが多くを占めています。 さいごに 何となくでもイメージを掴んでいただけたでしょうか。 おかき・あられ・おせんべいは、まとめて米菓と呼ばれています。 お米から作られるお菓子は、昔から日本人に愛されてきた伝統のお菓子です。 菓子の分類では干菓子(ひがし)に区分けされてます。 それは、水分量が少なく日持ちがするという利点もあって、保存食としての側面も持ち合わせていた証拠です。 最近では、自然災害のために備蓄されている家庭も増えてきました。 ぜひ、いろいろな種類を食べていただき、お気に入りのおかき・あられ・おせんべいを見つけていただければ嬉しいばかりです。 最後までご覧いただきありがとうございました。 当記事が何かのお役に立てれば幸いです。
次のせんべい、おかき、あられの違いとは? まず 「おかき」と「あられ」の違いですが、 一番の違いは大きさです。 大きいものが「おかき」、小さいものが「あられ」と呼ばれます。 どちらももち米から作られたもので、 製法や味付けは共通しています。 揚げたり焼いたりなどの違いや、 ヨモギなどで色素を加えたあられもありますが、 それは関係ありません。 おかきとあられを分ける一番の要素は、 大きさの違いです。 せんべいはうるち米から作られます。 お米をつぶして平らに焼き上げたもので、 おかきやあられとは素材も作り方も違います。 うるち米を使ったせんべいは、 おかきやあられよりも硬くなります。 うるち米はもち米に比べて、 粘り成分のアミロペクチンが少ないからです。 焼いても膨らまず平べったいままなのも、 アミロペクチンの少なさが理由です。 最近はうるち米とふくらし粉を混ぜて、 柔らかい食感にしたせんべいもあります。 スポンサードリンク せんべい、おかき、あられの起源 あられは正月や節句に飾ったお餅を乾燥させ、 砕いて作ったものです。 「あられ」は寒い日にふる霰(あられ)に似ているので、 あられと呼ばれました。 欠けた餅を使ってつくるので、 「おかき(お欠き)」とも呼ばれました。 あられという名称は関東地方で使われており、 関西地方では「おかき」と呼ぶ事が多いようです。 昔は作り方に違いがありました。 あられは餅を包丁で切り分け、 おかきは槌で叩き割っていました。 なぜ槌を使う方法ができたのかというと、 神様に備えた餅に包丁を入れるのは、 大変縁起が悪いとされたからです。 今の時代ではどちらも同じお菓子ですが、 昔はおかきが庶民の味、 あられは客人をもてなすものでした。 あられは奈良時代からありました。 当時は餅ではなく米を炒ったものであり、 宮廷では唐(今の中国)からの使者へ、 あられを出してもてなしたそうです。 せんべいは 飛鳥時代に、 中国から日本に伝わった料理が起源です。 この頃のせんべいは 小麦粉を水で練って、 油で焼いたものだったようです。 うるち米を使うようになったのは江戸時代の事です。 あるお茶屋が団子をつぶして焼いたものを作りました。 これが現在のせんべいの始まりです。 この お茶屋があったのは現在の埼玉県で、 稲作が盛んだった草加市だとされています。 草加市といえば草加せんべいが有名なので、 信憑性がありますね。 city. sabae. fukui. html おかきとあられの歴史。 せんべいは縄文時代からあった? 縄文時代・弥生時代にはすでに、 せんべいが存在していたとされています。 今とは違い 栗やサトイモから作ったものであり、 遺跡から出土しています。 縄文時代には縄文クッキーという食べ物もあるので、 せんべいもあったのでしょうね。 おかきはあの豊臣秀吉も好んでおり、 天下を統一した後もよく食べていたそうです。 当時もおかきは庶民のおやつでしたが、 太閤になってからも間食としていたらしいので、 よほどおかきが好きだったのでしょうね。 また、あられといえば、 市販の 「お茶漬けの素」にも入っていますね。 あれは 袋内を乾燥させるために入れられました。 あられには吸湿効果があります。 昔は密封の技術が未発達だったので、 あられを入れて、 海苔などが湿気るのを防いだそうです。 現在はあられを入れなくても大丈夫なくらい、 密封技術が発達しています。 しかしあられがあることで 香ばしい風味が生まれ、 茶漬けの具として入れられています。
次の餅を使った醤油おかきの作り方は手間もお金もかからない!? 醤油おかきは、「作るのに手間がかかる」というイメージがあります。 そのため、「醤油おかきが食べたい」と思っても、手作りではなく市販のものを買って食べるという方も多いのではないでしょうか。 そのような方には、餅を使った醤油おかきの作り方がおすすめです。 餅は、正月などの祝いの際にもらう機会が多く、またスーパーなどでも手に入りやすい食材ですよね。 保存が効くという利点がある一方で「食べるのを忘れていて腐らせてしまった」などという声も聞きます。 また、餅は腹持ちも良いため、一度に多くの量を食べるのも難しいでしょう。 これらを考えると、餅を使った醤油おかきの作り方であれば、手間だけなくお金もかけずに済むと言えます。 次項からは、様々な醤油おかきの作り方をご説明していきます。 じゅわっと口の中で広がる!油で揚げる醤油おかきの作り方 まずは、一般的な餅を油で揚げる醤油おかきの作り方です。 3日~7日ほど乾かして、餅の水分をしっかりと抜きましょう。 餅にひびが入るくらい乾かすのが良いです。 また、カビの発生などを防ぐためにも、湿気の少ない場所で乾かすようにしてください。 両面に火が通るよう、時々裏返しながら揚げてください。 ビニール袋などに餅と醤油を入れて振っても、均等に味が絡みやすくなるためおすすめです。 少しの油でも食べ応え十分!オーブンを使った醤油おかきの作り方 醤油おかきは、オーブンを使った作り方もあります。 焦げつかないよう、時々様子を見ながら作ってください。 寒い冬は、ストーブの前に置いておくと乾きやすくなりおすすめです。 前項の「油で揚げて作る醤油おかき」とは違い、少し水分が残った状態でも大丈夫です。 よく混ぜておくことで、味のばらつきを防ぐことができます。 冷めないうちに、調味料を良く絡ませましょう。 あまりいっきに調味料を入れてしまうと、味が絡みすぎている部分と絡まない部分ができてしまうので注意してください。 みりんや砂糖を材料に使っているため、食べ応えのある醤油おかきが楽しめます。 油を使わずヘルシーに!フライパンを使った醤油おかきの作り方 フライパン1つで醤油おかきが作れたら、洗い物なども楽ですよね。 そこで、ここではフライパンを使った醤油おかきの作り方をご紹介します。 この作り方は、身体のことを考えて油の摂取を控えている方にもおすすめです。 注意点として、餅がくっついてしまうことを防ぐため、フッ素加工のものを使うようにしてください。 7日ほど乾かしてください。 初めは餅の表面がしっとりとしますが、段々とカリカリとした香ばしさが出てきます。 子供の食育にも!電子レンジを使った醤油おかきの作り方 醤油おかきは、電子レンジを使った作り方もあります。 電子レンジであればやけどの心配も少ないため、小さな子供も一緒に作れるでしょう。 子供と一緒に醤油おかきを作ることで、食育にも繋がるかもしれません。 餅が電子レンジの中で膨らむ様子は、子供からしても楽しいものですよね。 また、電子レンジを使った醤油おかきの作り方は、初めに餅を乾かす工程がいらないことが多いため手軽です。 餅が膨らむことを考え、少し間隔を空けて並べるようにしてください。 電子レンジは火の通りにムラができやすいため、サクサクになったものから順に取り出しましょう。 様子を見ながら、こまめに温めるのがポイントです。 時間をかけて冷ますことで、味がより餅に染みて美味しくなります。 甘じょっぱさがおいしい!醤油おかきのアレンジレシピ 醤油おかきを大量に作りすぎてしまった際などは、いくらおいしくても最後まで食べきるのが難しいこともあります。 そこで、ここでは残った醤油おかきを使った「チョコおかき」の作り方をご紹介しましょう。 火の通りにムラが出るのを防ぐため、途中で混ぜるようにしてください。 全体的にチョコレートが絡んだら、スプーンを使ってクッキングシートに一口大にして置きましょう。 冷めてからだとアーモンドがつきにくくなってしまうため、手早く行いましょう。 手作りの醤油おかきはもちろん、市販のものでも作れますのでぜひチャレンジしてみてください。 醤油おかきで餅の消費を!他の味もおいしくておすすめ 醤油おかきは市販のものも売られていますが、餅が大量に余っている際などには手作りするのがおすすめです。 餅は、きちんと保存しておかないとカビなどが生える心配もあるため、醤油おかきを作って消費しましょう。 また、おかきは醤油のイメージもありますが、塩やカレー粉などを使ってもおいしく食べられます。 醤油おかきの作り方をマスターしたら、様々な味にチャレンジしてみても良いですね。
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